この記事はmonshist’s server アドベントカレンダー2022
22日目の記事です。
今川朱莉「ねぇ知ってる?あの女優さん結婚したんだって〜」
吉良一芽「あーそうなんだ」
朱莉「映画で共演した俳優さんと結婚したんだって!お似合いだよね!」
一芽「そうだな」
朱莉「いいなぁ〜今めっちゃ幸せなんだろうな〜」
一芽「それより今日のご飯どうする?何か食べたいものある?」
朱莉「・・・」
朱莉「ねぇ私たちって付き合ってもう4年も経つわけじゃん」
一芽「ん?まぁそれぐらいになるっけ」
朱莉「でも・・・一芽って私と結婚したいと思ってないよね?」
一芽「えっ!そんなこと思ってないよ!」
朱莉「じゃあなんでいつも結婚の話をするとはぐらかすわけ?」
一芽「いや、それは・・・それはな・・・」
朱莉「言えないってことはやっぱり結婚したくないんだ」
一芽「・・・いや話すよ」
一芽「別に結婚したくないわけじゃない。なんなら今すぐにでも結婚していいと思っている。でも出来ないんだ」
朱莉「どういうこと?」
一芽「俺は・・・」
一芽「人間とキラフロルのハーフなんだ」
朱莉「えっ?キラフロルってあの?」
一芽「あのこうせきポケモンのキラフロルとのハーフなんだ」
朱莉「じゃあ名前が吉良一芽なのって・・・」
一芽「吉良一芽って読めるからこの名前になったんだ!」
朱莉「時々排水溝の汚れを見てひもじそうにしているのって・・・」
一芽「くろいヘドロが大好物だからなんだ!」
朱莉「ちんちんが鬱血してるみたいに青いのって・・・」
一芽「ちんちんの代わりにキラーメが生えてるからなんだ!」
一芽「だからごめん。朱莉とは結婚出来ない。今まで黙っていて悪かった。」
朱莉「・・・」
朱莉「な〜んだそんなことか」
一芽「へ?」
朱莉「覚えてる?私がチンピラに絡まれていた時のこと」
一芽「覚えているけどそれが?」
朱莉「あの時私を助けようとしてチンピラに殴られてたでしょ?」
朱莉「でも途中でチンピラの顔色が悪くなってどこかに行ったんだよね」
一芽「あぁ、急に顔色悪くなったけどなんでだったんだろうな」
朱莉「私もそう思っていたけど、あれって・・・」
朱莉「特性:どくげしょうが発動してどくびしを踏んだからなんじゃない?」
一芽「!?」
朱莉「だから私は助かったの」
朱莉「キラフロルとのハーフの一芽だったから私は助かったんだよ」
朱莉「だからそんなの全然気にしないよ」
一芽「ほんとに?いいのか?」
朱莉「私はあなたと結婚したいの」
一芽「うぅ・・・ありがとう・・・」
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その後、一芽と朱莉は結婚した。
隠し事のなくなった一芽は前よりも生き生きと、そして幸せそうに過ごしていた。
そして今、新しい家族が産まれようとしていた。
朱莉「はぁ……はぁ……」
一芽「頑張れ!朱莉!」
朱莉「あぁ!あぁあ!」
オンギャー!オンギャー!
一芽「朱莉!産まれたぞ!朱莉!」
朱莉「はぁ……はぁ……よかったぁ」
一芽と朱莉の間に産まれた赤ちゃん。
その赤ちゃんはちんちんの代わりに、
立派なミニリュウが生えていた。
隠し事 終